■スズカと高速道路の夢
2022年6月17日、BSフジで、ある新番組が放送されることが明らかになった。その名は、『GO ON! NEXT〜サーキットで会いましょう〜』。自動車レースの最高峰であるF1につながるスーパーフォーミューラの番組である。自らのレーシングチームを持つ近藤真彦やピットレポーターを務めるお笑いコンビ、レイザーラモンと一緒に出演し、MCの大役を務めるのが日向坂46の富田鈴花である。
富田鈴花の下の名前、スズカは、母がF1好きだったことから鈴鹿サーキットの鈴鹿をとり、鈴花にした。ひらがなけやき時代の冠番組「ひらがな推し」の妄想みらいヒストリーの回では、2019年に車の免許を取り、2021年に高速道路会社のイメージキャラクターになると「妄想」していた。
正直、アイドルにありがちな奇をてらってウケを狙う手法だと思っていた。事実、富田鈴花は髪型もあだ名もスタジオでの立ち位置、振る舞いもこの時から既に定まっておらず、色物的な存在になろうとしていた。その見立ては徐々に間違いだと判明し、2022年、ついに完全な間違いとなる。妄想から3年遅れで免許を取り、1年遅れで首都高の仕事が舞い込んできた。口に出したことが叶ったのである。
■日向坂46メンバーが叶えた夢の数々
口に出せば夢が叶うものだと大人から諭された経験は誰しもがあるだろう。しかし、そんなうまい話があるわけないじゃないかと思ってしまう。でも、日向坂46を見ていると、それは正しいのかもしれないと感じずにはいられない。
例えば加藤史帆はモデルになりたいと公言して、CanCamのモデルに抜擢された。同じ夢を抱いていた高本彩花もまたモデルになることを口に出して実現させている。松田好花はラジオがやりたいと口に出し、ラジオ番組の冠番組が決まった。みんな勇気をもって自身の夢を口にし、それが実現している。
もちろん、事務所が仕事を持ってくるので、モチベーションを維持してもらうために仕事を与えている部分はあるだろう。しかし、どんな仕事がやりたいか、どんな夢を持っているかなんて、言わなきゃわからないものだ。
■日向坂46最大の夢も叶ったが、その次の夢が重要
日向坂46の悲願となる最大の夢は東京ドームでの単独ライブ。2019年のひなくりで電撃的な発表がなされ、メンバーのみならず会場にいた多くのファンも泣いていた。それがコロナ禍で延期を余儀なくされ、結果的に2年ほど待たされる。その間、グループも躍進したが、代償も払わされた。必ず誰かが休んでいる状況が続いてしまう。その最たる例が小坂菜緒だった。
残念ながら東京ドームでの単独ライブでも全員は揃わなかった。私たちファン以上にメンバーは悔しい気持ちで一杯だろう。そのメンバーの気持ちを胸に秘め、残りのメンバーたちは東京ドームで輝いた。
さて、日向坂46の次の夢とは何だろうか。AKB48は東京ドーム公演を成功させてから迷走し始めてしまった。最大の目標が叶ったら、新たな目標を生み出さないといけない。そうしなければ、個々がバラバラの夢、目標を抱くようになり、グループ全体の勢いがつかなくなってしまう。
その夢はまだメンバーの口から語られていない。しかし、東京ドームの余韻はそろそろ終わりを告げる。新たな夢を語らなければならない。まさか、叶えたい夢がないわけではないだろう。口に出せば夢が叶うことをメンバー全員が証明してみせた。壮大すぎて笑われるなんてことを考えず、1日でも早く日向坂46の新たな夢を語ってほしい。

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