■やまさきかやまざきか
ゲームセンターに行くと、いつもクイズマジックアカデミー、通称マジアカで遊ぶ。マジアカではいつも検定クイズをプレイする。競馬、アイドル、野球、アナウンサーなど1つのジャンルに特化した問題ばかりが出題されるが、最上位のSSSランクをとれているものがいくつかあるのが自慢だ。
ただこれらの検定をやっていると、大きな壁にぶち当たる。人の名前に関する問題だ。おばたのお兄さんの奥さんの下の名前ってなんだっけ?と急に思い出せない。山﨑までは出てくるのに、下の名前が分からない。ちなみに正解は「山﨑夕貴」だが、マジアカではどのように読むかを答えさせる問題もある。その場合の正解は「やまさきゆき」。
山﨑夕貴であれば、やまさきかやまざき、ゆきかゆうき、答える際には大いに頭を悩ませる。知っていればなんてことはないが、そこまで興味がない人からすれば、細かいところまでは覚えていない。人間の認知なんて本来こんなものだが、アイドルファンは推しがちょっとテレビで活躍したら「世間に見つかった!」と喜ぶ。そう簡単には世間に認知されないのに。
■では、山崎怜奈は何と読む?
先日乃木坂46の卒業が発表された山崎怜奈。この場合はやまさきかやまざきか、れなかれいなか、で悩むことになる。正解は「やまざきれな」だが、一見簡単に読める名前も、クイズになると急に不安になるから不思議だ。山崎怜奈のファンからすれば、答えられて当然だろうし、知らない人でも一定数の方は答えられる名前である。
せっかくなので山崎怜奈の話をすると、最初に知ったのはQさまだった。何年か前に高学歴アイドルとして見かけたのを覚えている。現役の慶大生であることに衝撃を受けた。あとは歴史が好き、読書が好きなど通り一遍な知識しか持ち合わせていない。ただ乃木坂46のメンバーらしくお嬢様っぽいというか、品性を感じさせる。
ただ乃木坂46のメンバーではあるが、その知名度はあまり高くない。そして、山崎怜奈が乃木坂46でどのような立場にいるか分からない人がほとんどだろう。選抜には最後まで選ばれることなく卒業する。これだけメディアに出て、TokyoFMの昼の帯番組を担当するくらい活躍しても選抜にはなれない。
「選抜は絶対無理だけど冠番組をあげるから勘弁してくれ」と運営スタッフからはさすがに言われないだろうが、そういうことなのだろうと汲み取らざるを得ない。
■アイドルにも守備固め的な起用はある
現在の乃木坂46のセンターは5期生の中西アルノ。中西アルノの起用に関してはとにかく賛否両論が激しかった。そして、活動自粛もあり、乃木坂46メンバーとしてふさわしいのかという議論にもなった。元メンバーの松村沙友里がとある一件でしばらく後方での活動を強いられたことがある。活動自粛でもおかしくない一件だったが、頑なに選抜から外そうとしなかった。
このような構図を見ると、オーディションを経て加入し、平等な立場から選抜のセンターを目指せるわけではないのだと思わざるを得ない。野球選手は全員が全員4番やエースになれるわけではない。時に敗戦処理や守備固めを任されることがある。そして、ミスをすればすぐに二軍に落とされる。スター級の選手は成績さえ出していれば、たとえプライベートで粗相があってもお咎めなしになりやすい。
乃木坂46を野球の打線に例えるのならば、中西アルノは4番もしくはエース候補。そのために4番やエースの帝王学を、齋藤飛鳥や山下美月が厳しくも温かく教え込んでいると思えば、色々な騒動の顛末も納得がいく。山崎怜奈は少なくとも4番やエースではなかった。しかし、野球もアイドルも現役時代が全てではなく、現役を退いてからが勝負である。4番やエースだった人物が引退後、コケにコケていく様子は野球ファンならだれでも想像がつく。
山崎怜奈はこれからも安定的にキャリアを重ねられる人物であると思いたい。喋りでも執筆でも才能を遺憾なく発揮してきた。同期の伊藤かりんや新内眞衣は順調にキャリアを重ねている。4番やエースの華々しい姿を応援したいファンもいるだろうが、息長く安定的に活躍する姿を支えたいファンもいる。私は後者側の人間だ。2013年の加入から、活動休止期間を経て、様々な仕事を勝ち取っていく様子を見守ってきたファンの人たちがうらやましい。
野球もアイドルも4番やエースだけでは成り立たない。果たして5期生には山崎怜奈の姿はどのように映っていたのだろうか。

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